けあサポの林和美さんが、第15回ケアマネジャー試験の総評について書いています。
実務経験を有した上での受験ということもあり、全体的に現場の実務を知らなければ解答できないような問題が増えていますね。なかでも「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」「在宅療養支援歯科診療所」「通所介護の介護報酬算定や基準」などの、かなり実践的で、かつ基本テキストにも書かれていない問題には本当に驚きました。これらの問題を解くには、実践現場で使われている介護報酬算定本や、国が発信している介護保険最新情報の内容を知っている必要があり、相当に高難度であったと思います。
また、前回の制度改正後(2005(平成17)年)の試験と比べて、制度改正に関する出題が少な過ぎる感じがしました。少し周知期間をおいて、来年に出題するつもりなのかもしれませんね。
その制度改正関連では、介護支援分野で2問も出題された「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」について違和感を覚えました。このサービスは、確かに改正により加わった地域密着型サービスですが、分野区分では「保健医療・福祉サービス知識」に入るわけですから。たしかに、ケアマネジャーとして働く際には、「保健医療」も「福祉」も知っておくべき知識ではありますが、基本テキストの区分と異なる分野から出題されるのは、受験生にとってはつらいですよね。
さらに問題文のなかに、今はあまり使わなくなった、いや使ってはいけないとされる「問題行動」といった不適切な言葉づかいもあったり・・・・・・。
とにかく、ケアマネジャーになるには、現場の実践的な知識、しかも最新の詳細な知識が求められているということなのかもしれません。
しかし、その一方で極めてスタンダードな問題もありました。
この受験対策講座でもお話しさせていただいた「社会保険」「国の責務」「介護保険特別会計」「事業者指定」「介護保険施設」「介護保険事業計画」「要介護認定」「国保連」「地域支援事業」「地域包括支援センター」などの比較的オーソドックスな問題、または過去問での対応可能な問題が多かったのも特徴ですね。「国保連」は基本テキスト3ページ分で、その役割は5つくらい覚えておけばいい箇所ですが、これで4年連続の出題です。これらは基本中の基本ですから、この部分での受験生の得点は高い気がします。
(後略)
興味のある方はご覧下さい。
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