斉藤潤子氏の第17回ケアマネ試験・保健医療サービス分野の講評

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介護新聞(平成26年10月30日)で、恒例のケアマネジャー試験講評が行われています。

斉藤潤子氏(札幌ケアプラン相談センター所長)が、第17回ケアマネジャー試験の保健医療サービス分野の講評について書いています。

基本的な内容に加えて応用編も多く、テキストの読み込みだけでなく、より実務に即した知識と理解が求められていると感じた。消去法で正答を導き出せる出題傾向にあったが、難しく感じた人は多かったのではないだろうか。

【問題26】【問題41】の認知症、【問題27】のうつ病、【問題31】のアルコール依存症など、社会的な課題と言われている疾患、【問題30】の呼吸管理では人工呼吸器や在宅酸素療法など医療機器の利用について出題され、テキストの内容だけで正答を導くのは難しかったのではないかと思われる。【問題41】では選択肢2・3・5に「若年性認知症」、選択肢4ではトピックス的に「認知症カフェ」も出された。

【問題32】の褥瘡は、発症機序や予防法だけではなく、根拠の理解と応用が出題された。【問題34】の栄養・食生活では、在宅で使用する経管栄養剤が医薬品扱いか食品扱いか患者負担を含めて問う内容、【問題35】の嚥下と口腔ケアでは姿勢、ケアの方法など、選択肢が実務的だった。

【問題36】の訪問看護は、退院時共同指導加算やターミナルケア加算などの詳細な理解が問われ、【問題38】〜【問題40】も加算を中心に各サービスの知識を求める内容。【問題39】の老健で選択肢5として出題された小規模老健の「分館型」を知っている人はどの程度いるだろうか。【問題43】〜【問題45】も、単なる終末期ケアや薬剤管理などに加え、より実務的な内容を問う出題だった。

第17回ケアマネジャー試験を受験された方の参考になれば幸いです。

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