介護新聞(平成25年10月17日)で、恒例のケアマネジャー試験講評が行われています。
奥田龍人氏(札幌市介護支援専門員連絡協議会相談役)が、第16回ケアマネジャー試験の講評について書いています。
2013年度は、介護支援分野は2012年度よりは難易度が上がったような印象を受ける。医療分野は難易度が下がり、逆に福祉分野はやや難しかった。合格ラインの線をどこに引くかということにもよるが、今年も合格率は20 % を切るのではないか。
介護支援分野では、2011年度の改正や日常生活支援総合事業など地域包括ケアへの理解を問う問題や介護予防に関する問題、また今話題になっている次期改正を先取りした問題など出題され、紛らわしい問題が多かった。しかし、以前に見られた相当過去の報告とか旧制度からの歴史とかは出題されず、ケアマネジメントを行うに当たっての知るべき内容が多く、問題としてはバランスが良かったと思う。
特に、介護予防関係の問題(問題10、11、18、21、22、23、56)が多く、まるで地域包括支援センターの職員選考試験のようで、ケアマネに介護予防支援をたくさん引き受けてほしいという期待がにじみ出ている、というのはうがちすぎだろうか。
(省略)
介護支援専門員の試験は、ほぼ基本テキストからの出題に限られているので、だんだん重箱の隅をつつくような問題が多くなってくるのはやむを得ないかもしれない。
めでたく合格し、実務研修を受けられる方は、今回の受験勉強に注ぎ込んだエネルギーを、今度は、現場のケアマネジメントに注ぎ込まれるよう期待したいです。
第16回ケアマネジャー試験を受験された方の参考になれば幸いです。
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