けあサポの林和美さんの第16回ケアマネ試験・介護支援分野の総評

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けあサポの林和美さんが、第16回ケアマネジャー試験の介護支援分野の総評について書いています。

さて、私の担当した「介護支援分野」について総評するならば毎年「うん ?」という問題があるのですが、『六訂 介護支援専門員基本テキスト』(以下『基本テキスト』)をしっかり読んでいれば素直に解答できた問題であったと思います。

問題構成も予定通り「問題24」から2問の事例があって、介護保険法に関する問題が16問とケアマネジメントに関する問題が9問で構成されていました。

意外だったのは、平成27年度改正に向けて、介護予防が地域支援事業に取り込まれていく流れにあるのですが、介護予防に関する問題が多かったことですね。なかでも問題21〜23は介護予防支援に関する問題でした。

問題1の選択肢1は、「予防給付を廃止し、地域支援事業に移行した。」という選択肢は、2011(平成23)年ではなくて、平成27年度の予定で着々と準備が進んでいる話でしょ。出題者はユーモアがあって最初から少し和ませてくれましたね。

問題1と問題2は、改正に関する問題で、問題2は基本テキスト第1巻32〜39頁にしっかりと書いてありますね。

最近は、基本テキストを読まないで受験する方も多いとうかがっていますので、これは難問だった人もいるでしょう。

問題3は同じく基本テキスト第1巻55頁の一覧にありますね。ここでは指定地域密着型は市町村ですので、× をつけることになりますが、残りのうちもう1つ誤りをみつけなければなりません。「指定居宅介護支援」は都道府県の条例に委任されていないのです。答えは基本テキストにあり ! です。やはり基本テキストの熟読が大切ですね。

いやいや、しかし、この「指定居宅介護支援」ついても実際には、来年(2014(平成26)年)4月からは都道府県に委任される法改正が、本年の6月14日官報に掲載されているんですね。

でも決して不適切問題ではないんですよ、施行日が来年なんですから・・・。

問題4は、他法との給付調整で基本テキスト第1巻88〜92頁にありますね。表の下部に選択肢1の「原子爆弾被爆者・・・」も明確に書かれています。

問題5の保険給付の利用者負担についてや問題6の支給限度基準額など、保険料や要介護認定に関する問題も例年通り出題されたということです。

問題7は介護保険事業計画と他の計画との関連性、「調和」なのか「一体」なのか・・・、少しマニアックな問題ですが過去には同様の問題も数回出ました。基本テキスト第1巻153〜157頁にありますね。

一方、3年連続して出題された国民健康保険団体連合会や、財政構造などは今回出題されませんでした。

問題12の介護サービス情報の公表制度についても、改正されたにもかかわらず今年も出題されましたね。公表制度には市町村と国保連は絡んでないので、それさえわかれば消去法で正答できます。しかし、基本テキスト通りに理解していれば、超ラッキーな問題ですが、あまりにもその書き方が3つとも同じトーンですので、このなかに一つは誤りの選択肢があるのでは ? とひねって考えてしまうと間違う問題です。答えは基本テキスト第1巻176頁にあります。

このように「介護支援分野」は、やはり基本テキストの熟読が大切でしたね。

興味のある方はご覧下さい。

けあサポ:第32回(最終回) お疲れさまでした !

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