奥田龍人氏の第18回ケアマネ試験講評・福祉サービス分野

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介護新聞(平成27年10月15日)で、恒例のケアマネジャー試験講評が行われています。

奥田龍人氏が第18回ケアマネジャー試験の福祉サービス分野について書いています。

【問題46〜49】ソーシャルワーク論4題はいつもながら易問。サービス内容の問題は、15年度はとても細かい問題が出題されて難問揃いだった。【問題50】の訪問介護は、選択肢1「要介護1又は要介護2の利用者は20分未満身体介護を利用できない」(×)、選択肢4の「午後10時から午前6時までの訪問介護は100分の50を加算する」(○)は、細かな知識が要求された。【問題51】の通所介護も、選択肢3「個別機能訓練加算は、定期的に居宅を訪問しなくても算定できる」(×)、選択肢4の「療養通所介護は、複数で個別に送迎を行った場合、個別送迎体制強化加算を算定できる」(○)は、新しい加算とはいえ細かすぎる。【問題52】の短期入所生活介護の選択肢5「基準該当短期入所生活介護は、指定通所介護事業所や指定小規模多機能型居宅介護事業所等に併設しなければならない」(○)も難しい。居宅サービス等の運営基準第140条の26に定められているが、基本テキストではまったく触れていない。

【問題53】の特定施設について、選択肢2の「特定施設は、有料老人ホーム、養護老人ホーム及び軽費老人ホームである」(○)だが、有料老人ホームに該当するサービス付き高齢者向け住宅も含まれるため迷った受験者も多いだろう。「該当する」ということで有料ホームにひとくくりにされているが、迷う出題ではある。ただし、「×」の選択肢がはっきりしている。【問題54】の福祉用具も細かい知識が要求された。選択肢2の「水洗ポータブルトイレの設置に要する費用は、給付対象となる」(×)は、15年度から水洗ポータブルトイレの購入が給付対象となったが、設置費用までは含まれていない。【問題55】の介護予防訪問入浴は、やはり運営基準からの問題で細かい知識が要求された。【問題56】の小規模多機能の選択肢2「宿泊専用の個室を設置することが、義務づけられている」(×)は、運営基準では「利用者の処遇上必要と認められる場合は、二人とすることができるものとする」となっているが細かい。【問題57】の介護老人福祉施設については、細かい選択肢もあるが × が分かりやすい。【問題58】の生活保護も相当に細かい知識が必要な問題。【問題59】は成年後見制度。基本的な問題である【問題60】は、久しぶりに障害者総合支援法が出題されたが、基本的な問題だった。

第18回ケアマネジャー試験を受験された方の参考になれば幸いです。

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